火車

宮部みゆきの「火車」を読んだよー
なんと、文庫で1000円超えという、恐ろしい本だぜ

あらすじ
刑事・本間俊介は、犯人確保時に負った傷のために休職していた。
そんな彼に、亡くなった妻・千鶴子の親戚で銀行員の栗坂和也が意外な事を頼み込む。
謎の失踪を遂げた和也の婚約者・関根彰子を探し出して欲しいという。
和也の話によれば、クレジットカードを持っていないという彰子に
カード作成を薦めたところ審査の段階で彼女が自己破産経験者だということが判明した。
事の真偽を問い詰められた彰子は、翌日には職場からも住まいからも
姿を消していたとの事だった。

休職中で警察手帳も使えない本間は、彰子の親戚や雑誌記者を装って捜査を開始する。
最初に彰子の勤め先を訪ね、社長から彰子の履歴書を見せられた本間は、
写真を見て彼女の美貌に驚く。
美しいながら、夜の仕事には染まらない清楚な雰囲気が漂っていた。
次に、彰子の自己破産手続きに関わった弁護士を訪ねたところ
「関根彰子」は会社勤めの傍ら水商売に手を出しており
容貌の特徴は大きな八重歯だという。
勤め先での関根彰子と自己破産した関根彰子は
名前が同じながら容貌も性格も素行も一致しないのだ。

和也の婚約者だった「関根彰子」は、本物の関根彰子に成りすました偽者ではないのか?
だとすると、その正体は?
また、本物の関根彰子はどうなったのか?



この小説、彰子に成りすました女に共感する女性読者が多いらしい
ということに驚愕した
たしかに不幸な生い立ちだが、私は正直、全然この人が可哀想だとは思えない
話の途中に、成りすまされた彰子の幼馴染が出てくる
本物の彰子の身を案じる彼や、彰子の哀れな生涯を知ると
成りすましの犯人がどうにも許しがたく感じる
確かに、この人は凄惨な人生を送ってきた
逃げるためには自分を捨てなければならなかったのかもしれない
だれけど、それは罪のない人を犠牲にしていい理由にはならない
彰子の幼馴染や、第一候補の妹が
成りすますために殺されたと知ったらどんな気持ちになるか
殺された人たちの人生はそんなことの為に終わらされてしまったのか
それを考えたら全然こんなやつ可哀想じゃないでしょ

父の代わりに悲惨な目に合わされ、苦しんだのに
自分もまた、誰かに同じ思いをさせて平気なのか
苦しみを知っているからこそ、他人に同じことはしたくないと思わないのだろうか
結局、自分が幸せになる為なら他人はどうなってもいいという
自己中心的な人間ではないのか、と思う

本物の彰子と彰子の成りすましの正体を追う形で話が進んでいくのだが
もうそれがすごい面白くて、一気に読んでしまった
だんだんと成りすましの正体に近づいていく
ついに成りすましに会えるチャンスがくる
ラストに近づくにつれ、言いようのない興奮が私を包んでいましたw
文章もサラっとしていて非常に読みやすいのがよかったのかもしれない

とにかく、一度は読んでみるべきと思いました
間違いなく面白い
2時間ドラマもあったらしい、残念みたかったなー
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